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開業セミナーは必要か?開業直後、準備中に来るひよこ狩りに要注意

 

行政書士による開業セミナーで講師がスライドを使って起業ノウハウを説明しているイラスト

これから行政書士として独立開業を目指す方にとって、「開業直後に何をすればよいのか」「どこから仕事を得ればよいのか」は大きな悩みです。

開業セミナーやスターターキットの広告を目にすると、つい手を出したくなりますが、実はそれらの多くが“ひよこ狩り”と呼ばれる初心者狙いの商法であることも。

この記事では、開業セミナーや開業セットの実態を整理し、本当に必要な準備や心構え、最も効果的な活動方法をご紹介します。

これを読めば、無駄な出費を抑えつつ、先輩行政書士との人脈構築に集中し、安定したスタートを切るための具体策が分かります。

 

開業セミナーと“ひよこ狩り”とは何か?

 「開業セミナーの実態と“ひよこ狩り”の定義」

行政書士は資格登録に実務経験を必要としないため、未経験者でもすぐに開業可能です。

その一方で、開業直後の不安を抱える新人行政書士に向けて、開業ノウハウや書式セットを高額で販売する業者が多数存在します。

これを業界では「ひよこ狩り」と呼び、良かれと思って受講・購入したはずが、実務にほとんど役立たないケースも少なくありません。

 「なぜ“ひよこ狩り”が横行するのか」

  • 資格取得後すぐに不安を抱える新人が多い
  • 手軽に売れるコンテンツ(書式・マニュアルなど)が既製品化されている
  • 営業セミナーの参加費やセット販売で利益率が高い

要するに、需要と供給があり、ビジネスとして成り立つという点が挙げられます。

 

筆者が体験した開業セミナーと書式セット販売の評価

 「実際に受けてみた開業セミナーの感想」

筆者自身もいくつかの開業セミナーに参加しましたが、以下の理由で「コスパが悪い」と感じました。

  • セミナー資料が既存の公開情報の寄せ集め
  • 質疑応答は時間不足で表層的な回答のみ
  • 講師との継続的なフォローアップがない

代わりに、各都道府県行政書士会が無料または低価格で開催する研修会への参加を強くおすすめします。

こちらは最新の法令改正情報や先輩行政書士とのネットワーキング機会が豊富で、実務相談の窓口としても有用です。

 「書式セット購入後のリアルな後悔」

  • ダウンロード可能な申請書ひな形が主流のため、書式集はほとんど使用せず
  • 法令改正ごとに書式が陳腐化し更新コストが高い
  • そもそも申請書は地方自治体サイトから無料取得できる

結果として、書式セットに投じた費用を回収できないまま放置する事例が多数報告されています。

 

成功する開業後の最優先事項

 「人脈構築こそ最大の自己投資」

行政書士が独立後に安定した業務を獲得し成長するためには、人とのつながりが鍵を握ります。

具体的には

  • 県・支部の行事参加:経験豊富な先輩から直接アドバイスがもらえる
  • 他士業・他業種交流会:仕事の紹介ルートを拡大できる
  • SNS運用:情報発信とフォロワーとの信頼関係構築に有効

これらの活動は無料あるいは低コストで始められ、長期的に見ればセミナー受講料の何倍ものリターンをもたらします。

 「具体的なアクションプラン」

  1. 地域の行政書士会ウェブサイトで研修・行事をチェック
  2. 月1回は交流会や異業種勉強会に参加
  3. TwitterやLinkedInで業務事例や法改正情報を定期発信
  4. オンラインコミュニティで質問・相談を行い、回答者と関係を深める

 

補足情報と注意点

「開業にあたっての注意事項まとめ」

  • 開業資金は必要最小限に抑える(家賃・広告費・システム導入など)
  • 開業計画書を作成し、収支見通しを明確化する
  • 先輩への相談窓口を複数持つ(会派・SNS・勉強会)
  • 法令改正情報は常にチェックし、最新の情報をクライアントに提供する

「おすすめの資料・ツール」

  • 行政書士会の公式研修資料(各都道府県会サイト)
  • オンライン申請書ダウンロードサービス一覧(自治体公式サイト)
  • 無料の経営計画テンプレート(中小企業庁ほか)

 

結論・まとめ

この記事では、開業直後の行政書士が陥りやすい「開業セミナー受講」や「書式セット購入」というひよこ狩り商法の体験談を解説し、代わりに先輩行政書士とのネットワーク構築を最優先にすべき理由と具体策をご紹介しました。

  • 開業セミナーの実態と“ひよこ狩り”の定義
  • 実際に受けてみた開業セミナーの感想
  • 書式セット購入後のリアルな後悔
  • 人脈構築こそ最大の自己投資
  • 開業にあたっての注意事項まとめ

これから開業を目指す方は、無駄なセミナー出費を抑えつつ、地域・業界コミュニティへの参加とSNS発信を通じて確実に人脈を広げることに注力してください。

これが独立行政書士として成功する最短ルートです。

 

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